TOPROC DRESS

SHINOBI

自分自身を信じて、他に惑わされないで下さい。

Rivers / Illvillns / Mad flow

20年の歴史をもつRivers crewに所属し、現在の韓国Bboyシーンの最前線を走り続けるBboy SHINOBI. Too much chillin’な性格からは想像もできないような動きで人々を魅了し、多くの人から愛される存在。 そんな彼のマインドを探るべく話を聞いてみた。

Q:自己紹介をお願いします

A:私はRivers crew , Mad flowそしてIllvillnsのBboy Shinobiです。
韓国では28歳だけど1991年生まれ。ソウル特別市の龍山(ヨンサン)区という町で産まれ育ちました。

Q:いつB-boyingを始めたの?

A:僕がまだ小学生の頃、、、1年生か2年生の時なんですけど、ラップやダンスを見るのが好きだったんです。
色んな事が好きでした。
それから僕が16歳の頃、テレビやインターネットでBboyやブレイクダンスを見たんです。
当時、韓国でとても有名なマンガがありました。HIP-HOPっていう名前のマンガです。
僕たちの世代の多くの子らがそのマンガを見て、ブレイクダンスを始めました。本当にたくさんいましたね。
今ではほとんど辞めてしまいましたけど。

僕もそのマンガからたくさん影響を受けて、色んな技をやってみたりしてましたね。
学校で机の上で逆立ちしたり。友達は「もっと見たいから、やってくれよ」って言ってました。


ある日、ある男の子が僕の所に来て「ねぇ君!6 steps(フットワークの6歩)って知ってるかい?」
僕は「何それ?見せてよ!」って答えました。
すると彼はやって見せてくれたんですだけど、僕は「ん~、あまり好きじゃないな~」って思ったんです。
当時の僕は、エアートラックスやヘッドスピン、フリーズとかがやりたかったんですよね。最初はフットワークとかはやりたいって思わなかったです。
それから高校に入ったんですけど、放課後にクラブ活動があって。僕はHIP-HOPクラブに所属してたんですけど、そこでパワームーブ以外の事も多く学ぶようになりましたね。
その時のチームがFree wayといって、後のMad flowになります。
Mad flowが僕の最初のチームです。

Q:いつなぜRivers crewに入ったの?

A:2007年か2008年にオーディションがありました。
でもそれはRiversに入る為のオーディションではなかったんです。
当時とても良い環境の練習場所があって、2つのクルーでその場所を使いたがっていました。
実はそのオーディションは、その場所で良い関係値で練習をやれる人を選んで、もう1つのクルーを作る為のオーデションだったんです。
でもそれは僕が知ってるだけの話です。また聞いてみようと思います。笑
オーディションへは、自分のチームメートと行きました。でも最後まで残っていたのは僕だけでしたね。

それから半年くらいは、Rivers crewスタジオの隅っこでずっと孤独でした。
なぜなら目の前に僕のヒーロー達がいて、彼らの前で踊るなんて僕は出来なかったです。
でも他の場所ではたくさん練習してましたね。
それが17歳か18歳くらいの時です。

ある日、ただ見られるだけなんですけどテストみたいなのもありました。
当時、僕は最年少だしダンスも上手くなかったから、まだ先輩達とはバトルに出させてもらえなかったんです。
僕らのリーダーは「今はまだ早い。まだ一緒に活動はできないよ。ただ練習に来て楽しんでくれ。」って言っていました。
だから、それから僕はたくさん練習しましたね。

ある日、B-boy Physicxが僕を呼んで「俺のレッスンに来なよ。」って言ってくれたんです。もちろん、行かないわけがないですよね。
ただ、これがおもしろい話なんですけど、、、その時最年少だった僕がレッスン後にスタジオを掃除してたんですね。でも僕は掃除機のコードで大きなスピーカーを床に落としてしまったんです。
床も傷ついてました。それから僕はとても気まずくて、一時期 彼に連絡する事ができなくなってしまいました。すっごく前の話なのであまり詳しくは覚えてないんですけどね。

それからちょっとして、またメッセージをもらえてRiversのスタジオに戻りました。
そして「まだBurn Squad(オーディションから集まったメンバー)に入りたいと思ってる?」と聞かれました。
僕は「はい!」と言って、参加しましたね。

ある日、Burn Squadは独立するためにスタジオを辞めました。
そしてRivers crewのマネージャーが僕に「彼らなしで、ここに残りたいか?」と聞いてきたので「はい!」と答えました。
でもその時僕は大学に通っていて、そのことをマネージャーだけに言っていました。

そしてある日、B-boy Goblinが「Rivers crewのスタジオに練習しに行きたいんだけど、どうしたらいいの?」って聞いてきました。だから僕はPhysicxに尋ねましたが、彼に「今チームの雰囲気が良くないから、ちょっと待ってくれ」と言われてしまいました。でもそれがとても長くて、GoblinはBboy bornに聞いたんですね。
すると彼は「OK来て!セッションしよう!」って言ってくれたんです。

でも大学から遠かったのでRiveresのスタジオには行けなくなってたんですね。
だから僕は大学の方で練習してたんですよ。
室長にはそのことを伝えていたんですが、室長がRiversのメンバーには伝えていなかったんです。
だから僕とRiversとの間に誤解が生まれてしまっていましたね。

それからちょっとして、またRiversのスタジオに行くようになりました。
Goblinは既にRiversのメンバーと練習をしていましたね。
それである日、Bboy Cee4とGoblinと一緒にRivers crewとしてバトルに出ました。
Bboy challengeというイベントです。
でもその時はまだ僕はRivers crewには入っていませんでした。
でもそれがRivers crewと一緒にRivers crewの名前で初めて優勝した時のイベントです。
それから、チームバトルに参加しました。Chells battle pro 2011 です。そのバトルでも優勝しました。
それで、それからRivers crewのスタジオに戻ったら、Bboy Naughty oneが「Rivers crewへようこそ!」って言ってくれました。
それが、やっと答えをもらえた瞬間ですね。

Q:Rivers crewってどんなcrew?

A:言葉で表すとしたら“Brand new old-school”(真新しいオールドスクール)です。
メンバーは20人くらいいます。昔はビートボクサー、ラッパー、DJ、そしてB-boy & B-girlがいましたね。
僕は彼女達を知らないですけど、ずっと前はRiversのB-girlチームもありました。
彼女達は韓国ではとても有名でした。ちょっとした“BIG-BANG”みたいに。
なぜならメディアが彼女達をフォローしていて、2001~2002に韓国のドキュメンタリー番組で特集されていたからです。おかげでたくさんのB-boyやB-girlsが成長しました。

そして今は2人のDJとプロデューサーがいます。PhoneixとNaughty1 a.k.a HIXXです。
Rivers crewはたくさんの事を僕に教えてくれます。僕をハッピーにしてくれるし、世界中のより良い景色の視野で遊んでくれます。
彼らは僕にとって最高のお兄さん達です。

まぁ僕たちは“Brand new old-school”って感じです。ライフスタイル。

Q:HIP-HOPとの出会いは?

A:Rivers crewに入ってからだと思います。彼らからは本当に多くを学びました。
“Hip-hop”という言葉は知っていましたが、本当の意味での“Hip-hop“は分かっていなかったですね。
Rivers crewの兄さん達が、“Hip-hop”という文化についてたくさんシェアしてくれました。

Q:Life styleについて。

A:僕のライフスタイルは”too much chillin”って感じです。決まった仕事も必要ないし、もっと旅行したいです。
今は、今までやりたかった事をやりたいです。もっと一生懸命いろんな事に挑戦したいですね。
最近は、お金稼ぎはちょっとでいいから、自分の人生をもっと楽しみ続けたいって思っています。
大金にはストレスがつきものだけど、欲しいし必要ですね。笑
あと、いつもかっこいい事をやっていたいです。

だから今やってる事(お金稼ぎ)は、マンツーマンのプライベートレッスンと舞台やショーケースだけです。
今は、お金稼ぎに興味はあまりありません。両親がもっと歳をとったら、もっと稼ごうと思っています。

Q:そのLife styleはどう?

A:僕は本当にラッキーだと思いますね。たくさんの素敵な人達と出会えているし、自分のやりたい事をやれているから。
例えばブレイキンとか。
幸いにもRivers crewと出会えて本当に良かったです。毎日感謝しています。

Q:Bboyとしてのスタンスや方法など、日本と韓国の違いについて

A:日本と韓国は本当に違うと思います。たぶんB-boyカルチャーやHip-hopカルチャーの歴史は日本の方が古いと思いますね。
だから日本には本当に多くのB-boyがいると思うし、キッズも多いと思います。
韓国ではキッズダンサーがいないし、見たことがないです。
でもキッズに関しては、韓国では賛否両論あると思います。
とにかく、たくさんのBboyやBgirlがカルチャーや僕らにとっても素晴らしい存在です。これは確かです。

Q:HIP-HOP lifeを歩んでて1番危険な目にあったことは?

A:危険な目にあったことはないけど、大きな怪我をしたことならあります。
21歳か22歳の時、膝を怪我しました。膝十字靭帯ってやつです。
ギブスをつけていました。軽い練習はできましたけど、激しい運動は出来なかったですね。
したい事が何も出来なかったので、辛かったです。その時Goblinや他の友達が色んな事してくれました。
そして、Riversの兄弟達に救われました。
彼らはパーティが好きで、その時に僕はパーティの仕方を学びましたね。笑
怪我は凄く長かったです。1年半か2年くらい。気にしていなかったですけどね。
でももしその時に怪我をしていなかったら、今の状況も違っていたと思います。
僕はその時にメンタル(精神面)について学びました。そして、それは生きてく上で練習よりも大事だと思います。

Q:ダンス以外で興味があることは何?

A:危今までにやりたかった事、今やれる事、ですね。
本当たくさんあります。

最近ではラップやDJも始めました。今は楽器を始めたいって思っています。
でもそういうのって、僕が3~5年前に考えてた事なので僕はのんびり屋ですね。笑
もっと一生懸命やります。笑

Q:韓国ではBboyはモテるって聞いたけど?

A:それはイメージだけですね。2008年か2009年くらいは人気でした。
たくさんのスポンサーがBboyシーンを応援してたので。ナイキやアディダスとか。
でもその後は衰退してしまいましたね。おそらくメディアのせいだと僕は思います。
でも今はまたちょっと人気になってきてると思います。でもまたメディアが、、、オーディション番組とかもやってます。
最近ではBboyingよりも、popingやrockingとかストリートダンスとかの振付師みたいなのが人気です。

Q:徴兵について

A:僕はもう兵役は終えています。色んなタイプの兵役やBboyもいます。
僕は補充兵といって、事務仕事をやっていました。現役兵としては5週間勤務しました。
僕が思うに、現役兵は1カ月で充分です。楽しいけど、時間が長いんです。

でも南と北の間で実際にまだ戦争は続いてますからね。
今は時間も短くなっていると思います。

僕は徴兵制度は嫌いです。誰もが嫌いです。
おじさん達は「(状況を)変えたきゃ、自分がやりな!」って言うんですけど、本当に変える事は出来ないんです。

今の時代はインターネットの普及とかで、どんどん便利になりました。
韓国では、今多くの人が外出しなくなっています。ひきこもりってやつですね。face to faceじゃないんです。
僕は、やっぱ人って会って話さないといけないって思ってるんです。だからひきこもってる人達にとっては、兵役はいい事だと思います。人との接し方や、学び方を得れると思います。たくさんの人がいい方向へ進めると思いますね。
けど僕は徴兵は嫌いです。(笑) 国が僕らのゴールデンタイムを持って行っちゃいましたね。

補充兵は政府のお手伝いとかをやります。現役兵は本当の戦争に備えてトレーニングしたり、無駄な事とかもたくさんやっています。笑

軍の種類は陸軍、海軍、空軍があります。今はBboy armyっていうのもあります。
陸軍、海軍、空軍の全てにBboyのチームがあります。彼らはダンスの練習や、色んなイベントでショーケースをしたりしています。
でも彼らは補充兵みたいに自由な時間があまり無いですね。
補充兵が一番自由だと思います。休憩も出来るし、外にも出かけれるし、自由に話しもできるし。
でもBboy armyは忙しいです。寝て、食事して、練習して、ショーケースもやって。

昔は兵役期間は3年って聞いていましたが、今は分からないです。

Q:日本で一番衝撃的だったことは?

A:日本人のライフスタイルや文化かなぁ。
日本人は色んな傾向を持った人がいると思います。考え方とか。

あと17歳の時に初めて日本に来ました。その時感じたのは、色が濃くて綺麗という事ですね。空は本当に青いし、木々は本当に緑だし。日本は海の上にある大きな島国だからじゃないかなって僕は思います。
日本は美しいし、本当に綺麗です。

あとは、ほとんどの家がお風呂とトイレが分かれている事、小さい家でも浴槽がある事が凄いです。
それからHip-hop文化やキッズ。
それから、、、もっと答えたいですけど、何て言っていいか分からないです。

Q:SHINOBIにとってBboy / Bboy lifeとは?

A:“自分達の文化を続かせていたり、1度しかない人生の楽しみ方を知っている人達”ですかね。
身体を使って出来る本当にカッコいい事の1つだと思っています。

Q:将来の夢は?

A:“世界ツアーをしたいです。あと音楽を演奏したいです。
でもやりたい事は本当たくさんあります。若い時から、色んな事に興味がありました。

あと将来はどこか海外で生活してみたいです。
でも今は、Breakinがやりたいです。
もしいつかBreakin lifeを卒業する時がきたら、どこかへ行って新しい何かに挑戦したいです。

Q:生きる上で大事にしていることは?

A:ポジティブである事。

Q:日本のBboy / Bgirlに伝えたいことは?

A:カッココイイです。本当にカッココイイ。

日本のBboyやBgirlは、たくさんの違ったライフスタイルを思ってるなって思います。
仕事もダンスも頑張ってるし、たくさんの個性があると思います。
自分自身を信じて、他に惑わされないで下さい。
いつかそれは光輝く素晴らしい物になります。

そして、韓国と日本との間にもっと交流が生まれるよう願っています。
いつも日本の旅では、素晴らしいものを得ることができます。 ありがとう。

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