TOPROC DRESS

KAZUKI ROC

色んな人がこの同じBboyingってカルチャーの中に生きてるんだなって思いますね。

BODY CARNIVAL / シャングリラ

近年、世界最高峰とまで言われるようになった日本のBreak danceシーン。 そんな中、京都を拠点に国内外を問わず輝かしい功績を収めるCrew、BODY CARNIVAL。 全国から集まった個性ある面々だが、その中でも一際強烈な個性を放つBboyがKAZUKI ROCだ。 世界中を飛び回り、他には無い長い手足を活かしたオリジナルスタイルを武器に数々のタイトルを獲得している。 愛する広島から京都へと拠点を移し、10年選手となったいま彼が思うこと。

Q:自己紹介をお願いします。

A:本名、桑原かずき。年齢、31歳。
出身、広島。現在は京都に住んでて、◯◯のヒモのカズキロックといいます(笑)

Q:今どんな生活してる?

A:仕事は今ダンスだけで生活してます。海外に行った時に審査員をしたり、週2でレッスンもってたり、イベントで地方呼んでもらった時にワークショップやらせてもらったり、そういう事で生計を立てれています。
でもですね。10月(2018年)くらいに、短期で入れるバイトをしてたんですけど、最近それを辞めまして、なんかこう、、、ダンスで食っていきたいな~って。2年前くらいに思ってたんですけど、またふとそう思いだしまして。仕事辞めて、いっちょダンスでやってみるかって感じで2ヶ月前に仕事を辞めました。

2年前にそう思い出したきっかけはですね、BC oneですね。ありがたいことにBC oneに出させてもらったんですよ。
それで、当時お世話になってた職場があるんですけど。ダンスとかにも凄い理解があって、めちゃ良くしてもらってたんですけど、BC one終えて帰国したらですね、事業縮小みたいな感じになって「辞めてくれへん?」って話になったんですよ。
最初は「あーマジか~」って、でも「いい機会なのかもな~」思ってきたんすよね。
BC oneも行けたし、そろそろ自分の名前を使ってお金を稼いでもいいんじゃないかって思いだしたんですね。
でもやってるうちに、会社に属している訳じゃないんで全部の事を自分でやんなくちゃいけないってのが分かって、これは大変だなって思ったんですよ。
まだバイトとかしながら、ダンスの技術を磨きてーなってなったんすよね。時間も欲しかったし。
まぁそんなんでまた仕事始めて、やりながらダンスしてって生活をしてましたね。
だからほんとつい最近まで、仕事しながらダンスしてってスタンスでやってました。

それからすね、1年前くらいにチーム(BODY CARNIVAL)のリーダーになったんすよ。
それまでリーダーだったナルミさんから引き継ぐって感じでなったんですけど、結構ナルさんのリーダー業をそんまま引き継いじゃうと、海外との連絡も取らなくちゃいけなくて。でも僕、英語できないし(笑)
他にもナルさんの人脈だから出来るような事とかもあったりして、チームをまとめようと思ってもあんまそういうのも向いてないし。だからナルさんがやってた様にやっても上手くいかないし、なんかどんどん病んできちゃって。ちょっと鬱みたいになってる時期もありましたね。
でもやっぱ、シルバーバックとかもあるしポルトガルとかにも行く予定があったり、海外に呼んでもらえる機会がだんだん増えてきたから、もうこれはこっち(ダンス)でいっちょやらなあかんなって最近また思ってきてて。
自分のダンスの練習する時間が増えれば増えるほど、これはもうダンスで食わなあかんなってどんどん思ってきて、今に至る感じですね。
でもマジで生活出来る程は稼げてないです。今は貯金をやりくりしながらって感じですね(笑)

Q:いつダンス始めたの?

A:ダンスを始めたのは2003年の4月ですね。高校入ってから始めました。
それは理由があってですね、中3の時にテレビでお笑い芸人の99の岡村さんとガレッジセールのゴリさんがBREAK DANCEのバトルやってるのを見て、これやりてーって思ってたんすよ。でもその時は高校受験真っ只中で、勉強に専念せなあかんくて出来なかったんすよね。で、高校入ってやっと始めれるぜって感じでスタートしましたね。

Q:広島拠点の頃と京都拠点の今について

A:もともと広島ではシャングリラってチームでダンスやってて、最初はですね。
広島はアクセスが良くて、よく九州とかにも来てたんですよ。

最初ダンス始めるってなった時に、株式会社IamのBboy DOUBLE Uさんって方がいて。
お互い別々でダンス始めてて、お互いの高校にダンス同好会みたいなのがあったから、別々でやってたんですよ。で、インターネットか何かで知り合って時々お互いの高校に行き来して練習したり~みたいな。
でもDOUBLE Uが俺の1個上で、「もっと練習したいから」って高校卒業してすぐ東京行っちゃったんすよ。だからそっからの1年間は練習する人いなくなったな~ってなったんですけど、そこで出会ったのが、俺の師匠でもあるOmata the maniacさん。
最初は共通の友達入り口で仲良くなったんですけど、その時Omataさんは東京に住んでたんですよ。で、春休みとか夏休みの時とかに広島に帰って来て「一緒に練習するよ~」って感じでしたね。

それから僕自身も高校を卒業したタイミングでLil ossaと一緒に大阪に行ったんですよ。
高校卒業して大学もいかないし、ダンス上手くなろうって感じで。大阪レベル高いしヘッドスピンやってるKakuちゃんとかいるし、みたいな感じで大阪に住み始めました。
でもオッサ(Lil ossa)は3カ月で広島に帰っちゃって、俺も半年くらいで帰っちゃいました(笑)
OCATとかで練習してたんですけど、うまい人もいるけどなんか俺らのやり方と違うというか、Feelingが合わないというか、だから大阪にいても自分が求めてるダンスの上手さは手に入らないなと思ったんですね。っていうかどこでも手に入らないなって、自分次第だなって思って広島に帰ったんですよ。
そこから2~3年は広島いましたねー。広島ではダンスしながらアルバイトするっていう生活でした。で、その間ずっと四六時中一緒にいたのがオマリー(Omata the maniac)さんなんですよ。

で、福岡の櫻木さんがやってた九州のイベントがあって、クルーバトルだったんですけど。
そこで京都B-boy crewとシャングリラでバトルすることがあったんですね。ちょうどナルミさんとかも福岡に旅行きてて。そのバトルでお互いを覚えあってて、ヤバい奴らいるじゃんみたいな。
それで当時、DANCE DELIGHT MAGAZINEとかでチームバトルの記事とかにナルミさん達がやってるBODY CARNIVALがBest8とかに入ってたんですよ。
で、そのバトルの時にナルミさんとあーちゃんがBOTY(Battle of the year)一緒に出ない?って誘ってきたんですよね。だからシャングリラのみんなに、BOTYだけ出に行ってきてもいい?って聞いたら「全然いいよ~」って(笑)
んでBOTYを経験して、こんなんじゃ全然ダメだーって思わされたんですよね。でもまぁ広島に帰るわけですよ。で、次の年も挑戦するってなった時に、また「カズキBOTY出る~?」って誘ってくれて出たんですけど、シャングリラに所属しながらこのチームでBOTYっていう大きな大会に出るっていうのが、どっちに対しても失礼だし良くないなって思い始めたんですよ。で、オマリーさんとかメンバーに「ちょっとBODY CARNIVALでやってみたいんやけど、どうかな? 」って相談してみたんですよね。
自分の中で、高校卒業して就職もせずアルバイトしながらダンスを頑張るってのは、やっぱダンスを上手くならなきゃいけないんだ、みたいな。ダンスの世界で、バトルという世界で、日本を代表できるような人間にならなきゃなって気持ちがずっとあって、シャングリラめちゃめちゃ好きだけど、その思いに駆られて、京都に住み込みいくつもりでBODY CARNIVALとして活動し始めましたね。
オマリーさんとか、最後もう俺の為に泣いてくれて。頑張ってこいよ!って言ってくれましたね。その時の涙が、更にシャングリラを好きにさせてしまうっていうね。
で、それから京都に住み始めてダンスしながらアルバイトして~っていう生活を年10年してきました。

Q:ボディカについて教えて

A:そうですね~、まず作ったのはナルミさん、Bgirl narumiです。
まず最初にナルミさんが3人のメンバーと一緒に始めたCrewなんですよね。その3人が、Bboy kyouさん、Bboy yanaさん、Bboy nocchiさんって方々なんですけど。
そこから同じ駅で練習してた人達とかを募って、始まったのがBODY CARNIVALです。
で、僕が入ったのが2009年で、他のメンバーとかも2010年、2011年ってどんどん入ってきてって感じです。
最初BODY CARNIVALは京都の人間で始まったCrewだったんですけど、チームバトルとかってなったら、なんつーかこれじゃ勝てへん!みたいな(笑)
そんなんで俺も声かけてもらって入って、当時は岐阜のプレイヤーでKatooって奴とかもいたりして。そんな感じでどんどんメンバーを吸収してって感じの流れですね。Ryujiとか、Asashinとか。ほんで現在は、若手とかも入って総勢9人くらいで動けるメンバーはやってる感じです。
筋トレにハマってたり、パパになってBboyingやってないメンバーとかもいますけど、普通に遊んだり交流はしてます。だからたぶんCoffeeshopみたいなファミリーシップなCrewではないと思いますね~。
色んな所からやってきたメンバーの中に、コアっていうか芯の部分でナルミさんとあーちゃんがいるって感じのチームですね。

で、埼玉だったり広島だったり沖縄だったりっていう色んな所から色んな奴が京都に集まって出来てるCrewなんですけど、チームバトルにフォーカスして大きい大会目指してますってチームなんすよね。
なんかナルミさんが素でそういう感じなんですよ(笑) やるからにはやらなあかんやろっていう。そこにいたら自分も本気でやらせてもらえるっていうか。でもやっぱナルミさんのリーダーシップが半端ないですね。
一番年上なのに一番練習もしてるし、説得力ありますね。

Q:海外での経験を教えて

A:そうですね~、感動する事は友達が出来る事っすかね~
僕らが海外行かせてもらう時って実費の時もありますけど、結構そうじゃない時が多いんですよ。でも向こう行ってもケアしてくれるじゃないですか。しかも呼んでもらってるのに、優勝したら賞金もある、みたいな。
で、そういう海外いる時とかってなんか波長が合う奴とかがいるんですよ(笑)
それとかイベントではあまり濃く絡めなかった奴とかが、京都に遊びに来たりする時に連絡くれたたりとか、そういう交流も楽しいっすね~。英語で会話しなきゃいけないし。
逆に、俺らが海外いる時に「お前ら外国人だから、何かあったらすぐ電話してくれよ」みたいな守ってくれる奴もいるし、なんかつーか、、、繋がりっすよね。
凄いっすよね、Bboyなのにお医者さんとか弁護士さんとかもいれば働いてない人とかもいるし、色んな世界で色んな人がこの同じBboyingってカルチャーの中に生きてるんだなって思いますね。

イベント的にはっすね、アメリカのコロラド州であったBlock 1750ってイベントがやばかったですね。5on5のフリースタイルバトルでチームのメンバーと一撃のKatsuさんと呼んでもらっていったんですけど。会場がですね、ショッピングモールのでっかい駐車場にでっかいテントとか張ってある会場なんすよ。そこに板敷いてブロックパーティみたいな。
お酒とかもショッピングモールですぐ買えるし、でもみんなあんまお酒とか飲まずに、純粋にダンスを楽しんでる感じでしたね~。で、その日ちょうど快晴で太陽とかも出てて会場があったかくなってきたな~って思ってたら、急に自然とバトルが始まったんですよ。したら、会場の人らが「ウォ、ウォ、ウォ、ウォ」ってなってどんどん真ん中に寄って行く様を目の当たりにしたんですよね。
気が付いたら大きいサークルになってたりして、さっきまでバトルの前の準備時間みたいな感じだったのに急に始まってしまうダンスの持つパワーみたいなんにくらってしまったすね。これはBboyにはない感じだなーって思いました。なんかダンスって実際楽しいからやってるし、これが根源だよなーって思いました。

Q:どんな練習してる?

A:基本はカメラ置いてポチっとして、音楽に合わせて体動かしてみたりしながらやってます。
ボディカ練も含めて週5くらいするんですけど、1人でやるのは週1くらいですかね。普段はそういう感じでやってます。

でも、最近感じてるのは日本のバトルにあんま出たくないんですよ。なんか恥ずかしいというか(笑) みんな俺のこと知ってんだろうな~みたいな。だから海外のバトル呼ばれた時とか、もちろん実費の時もありますけど、バトルしに行くみたいなスタンスですね。
なのでバトルの2カ月前とかになったら、心肺機能のトレーニングとかしますね。筋トレとか。なんかここ最近、体の事とか維持とかもしっかり考えるようになって。今年(2018年)の上半期とかはほぼ筋トレしてましたね。

Q:スタイル / ネタの作り方について

A:ん~なんか俺は好きな物が結構移り変わってきて。オリジナルが大事ってのはオマリーさんに教わってやってたんすけど、オリジナルが大事なのは分かるんだけど、そもそもかっこよくないとダメなんじゃないかなって思って。
当時Bboy casperが大阪のB-1とかに来て踊ってんの見て、めっちゃ影響受けて一時期casperみたいになっちゃったんすよね。でもこれじゃあかんなと思って、ほぼYoutubeとかなんすけどアメリカのBboyとかを見出して影響を受けましたね。

ネタ作りは、2種類あって。1個は動画撮りながら音に合わせて体を動かして、動画を確認して「今の良かったな」ってのがあると反復練習したりします。
もう1個は、やりたい技や動きを頭の中で1回考えてみて、やってみようみたいな感じです。なんつーか、計算して、やるみたいな。

Q:ダンス以外で興味あること

A:おー、、、それはですね、タブーですよ(笑)
趣味ね、無いんですよ。もうダンスが好き過ぎて(笑)
だから練習が好きですね。動いてないと落ち着かないです。
でも何回も辞めようと思った事もありますよ。でも結局はダンスに救われてるんでね、好きなんだろうな~って思います。こーやってCoffeeshopの皆さんに出会えたのもダンスがあったからだったし、最高ですね。

Q:日本のシーンについて

A:日本のBboyシーンは海外と比べると上手い人が多いと思いますね。特にキッズとか。たぶんこれから、日本はBREAK DANCE先進国って言われるようになると思います。
海外のキッズBboyもヤバいんですけど、それくらい日本はずば抜けてると思いますね。
ISSEIとかSHIGEKIXXあたりくらいからじゃないすかね~。
あと九州出身の天才ダンサーはたくさんいる気がしますね。

Q:夢、今後の展望

A:夢はあんまないっすね。でも、こういう生活したいなってのはあってですね。
好きな事しかしない生活ってのはしたいですね。
あとは早く人がいない所に住みたいっすね。自然がいいです。
将来は田舎に家を買うのが目標っすかね~。いつか広島には絶対帰ります。それは決めていますね。

Q:Toprocdressについて

A:僕の中ではToprocdressっていうかCoffeeshopって印象がでかいです(笑)
KrawlさんとかKiwiさんとかDaydreamさんとか、あとはグリモンさん(笑)
グリモン(Dj Greenmonstarr)さんは、もう名前のインパクトが強烈すぎて。
でSowaはRedbull BConeで見てたから知ってて、みたいな。

で、今日初めてKIJでジャッジとしてCoffeeshopのバトルを見させてもらって思ったのは、福岡博多アンダーグランド臭がプンプンやなって(笑)
失礼かもしれないんすけど、トレーニングとかスポーツ的にやってないというか、そうしているのが相手の韓国のチームだと仮定したら、正しく勝ち負けじゃなく、良し悪しみたいな印象がありました。
だからCoffeeshop squadはCoffeeshop squadスタイル、みたいな。なんかチームのファンデーションみたいなのがあるなって思いましたね。動きは違えど、雰囲気というか、臭いというか、同じ所で育って同じ環境で生きててってのは感じましたね。

だから~ToprocdressっていうかCoffeeshopの印象はラフで楽しそうなCrewだなって感じです(笑)
ありがとうございました!!

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